自動車保険料の規制緩和

昔と違って今は自動車保険も色々あり多種多様で、選択肢が増えて便利なような気がします。しかし一方で、イマイチ内容がよくわからないという方も多いと思います。その原因の発端は1995年に保険業法が改正されたことから始まるのですが、そこからの保険の歴史と変化を見ながら、現在中心になっている自動車保険の種類をもう一度整理してみましょう。

 

1995年、保険業法改正

少々遡る1995年、保険業法が56年ぶりに改正されました。この改正とは、自動車保険だけでなく生命保険など保険契約者の保護を目的としたものです。この改正を受けて保険業の規制緩和が急速に進んでいき、相互参入可能になりました。つまり、自動車保険を扱っていた保険会社が、生命保険も扱えるようになったというようなことです。自動車保険でおなじみだった担当者に「生命保険も扱うようになりました!」とアピールされたことはありませんか?

 

規制緩和と保険の種類の変化

保険業法改正になり規制緩和が進んでくると、保険の相互参入だけでなく変化が訪れます。これは外資系保険会社の圧力もあったのか、自動車保険にも自由化の波がやってくるのです。これの代表格が「リスク細分型保険」です。それまでどこの保険会社も同じ保険料だったものが、事故を起こすリスクを細分化することで保険料を段階的に変えるというものが日本でも販売。それまでの年齢と事故歴だけでなく、使用用途や頻度、安全装置、運転者の限定など区分を作っていきました。結果、リスクが低いのに高い保険料を払っていた人には朗報となったわけです。また、保険代理店でしか契約できなかったものが、通販的に契約できるようになり自由で手軽に、更に保険料軽減にも繋がりました。多様化する利用者のニーズに合わせて、保険会社の競争もあってより良い内容になって今に至ります。

 

多様化する保険

規制緩和によって多様化が進んだ保険商品。もちろん自由化以前の「従来型自動車保険」も健在です。自家用自動車総合保険はSAPともいわれ、対人・対物の他に自損事故・搭乗者傷害・無保険者傷害・車両保険があります。一年契約の掛け捨てとなります。「補償重視型保険」は従来型に人身傷害補償保険を加えたものです。従来型だと自分の過失分を差し引いた補償しか支払われませんが、過失割合に関係なく100%補償となります。その分保険料が高くなってしまうのが難点です。最近よく名前をきくようになったのは「リスク細分型保険」です。アメリカンホーム保険会社によって1997年に日本で発売されたのをきっかけに外資系を中心にして広まりました。簡単に言うと、リスクとは事故を起こす危険度のことで、これが高いと保険料は高く、低いと安くというシステムになります。色々な項目があり、事故のリスクだけでなく利用者のニーズに合わせて保険料が変わっていきます。

自動車保険は掛け捨てに思われがちですが「満期払戻型保険」という積立と補償部分に分かれているものがあります。2年以上の契約で満期時に満期返戻金として戻ってくる保険料があるのが魅力です。

インターネットなどを利用した契約もCMで有名になった「通販型保険」。代理店を通さないで直接申し込む事ができるので、店舗や人件費を抑えた分保険料が安くなる傾向があります。ただし、事前の見積りはもちろんですが、保険に関する情報や知識をもってのぞんだほうがよいでしょう。

 

知識を蓄えて保険の変化に対応しよう

規制緩和以降、保険のシステムは変化し続けています。最近よく聞くようになったというものもあるでしょう。身軽で自由な選択肢がのぞめる一方で、名称から分かりそうだけど、本当の内容は分からない・・というような保険内容も出てきたりします。割引も知らなかったものがあるかもしれません。利用者側もある程度の知識を持って契約にのぞまないと、損をしてしまうことになるかもしれないので注意が必要です。